芸術品を手にする愉しみ。
「ハンドメイド品」に惹かれる理由はこれまでに幾度と綴ってきたかのように思いますが、今日もまた、私の最近の一番のお気に入りの作品について書かせていただきます。
Elizabeth: エリザベート、又は愛称Sisi(シシィ)で知られるオーストリア皇后・ハンガリー王妃は日本でもとても有名。
この王妃の名前を持つこちらのHerendの作品は遠くから見ても目を惹きつける美しさです。
初めて写真で目にした時は「美しい」とは思ったものの、お値段とのバランスを考えると手にしようかどうしようか正直庶民の私には非常に迷うお品でした。
でも、物は試しに、、、と思い、思い切って取り寄せてみると、、、
初めて手にした時に大袈裟ではなく感じた「震えるほどの感動」を今でも覚えています。
最初に入荷した作品は偶然にもご縁があって割とすぐにお客様にご案内をさせていただく機会がありましたが、サロンからいなくなってしまうのが寂しく、直ぐにまたオーダーをしました。
では、この作品の何がそんなに素晴らしいのか?
先ずは何と言っても手にした時の「重厚感」。
特段他の同じ形の作品と物理的な重さは変わらないものの、手にしてその絵柄を見た時の全てのバランスに置いた作品の重みはなんとも言い表しようがない「重厚感」があります。
発色の美しいラベンダーカラーは軽やかで、そして中心の薔薇は明るく華やか。どちらかと言うと「軽やか」なイメージがある「お花柄」のデザインなのに、美しく繊細に規則正しく描かれた金彩とその盛りが全体のイメージをとても品良くゴージャスに引きたてています。
一目見た時に直感的に感じる「重厚感」も素晴らしいのですが、次は詳細に見つめた時にわかる溜め息が出る程の「繊細さ」。
1つ1つのディテールは正に「芸術品」と呼ぶのにふさわしい作品です。
この作品は言うまでもなくHerend社が誇るマスターペインターによって描かれます。
マスターペインターとは、様々なカテゴリーで厳しい審査を受け、認められたペインターにのみ与えられるとても名誉ある称号です。
その査定の中に、ミニチュアール・「細密画」という項目があるのですが、この細密画の審査では非常に繊細な模様に金彩の盛りの技術を必要とされる為、流石その技術を持ち合わせたマスターが描くだけある、規則正しく盛りも美しい仕上がりです。
ミニチュアールの代表作としては、、、こちらのトゥッピーニの角笛をご覧ください。
繊細な鱗に「盛り」が素晴らしい作品です。(写真ではなかなかお伝えするのが難しいですが。。。)
そして次に、、、作品の背景にある「ストーリー」。
ヘレンドには王族や貴族にゆかりのある絵柄がたくさんあるのですが、中でも一番有名なのがヴィクトリア女王がオーダーしたと言われる「ヴィクトリアブーケ」。その他にも、かつてロスチャイルド家がオーダーしたことにより名がついた「ロスチャイルドバード」やアポニー男爵がオーダーした「アポニーグリーン」など、歴史的にもしっかりと記録に残っていて、今日も世界中でヘレンドの作品として愛されているシリーズがあります。
そしてこのエリザベートの素敵なところ、、、それは、こんなストーリーです。
もともとこの「エリザベート」と呼ばれるこちらのデザインは1860年代のヘレンド博物館のコレクションの1つにあったケーキスタンドがもとになったそうです。
このケーキスタンドは1999年に復刻版が作られました。
そしてこのデザインは実はSisiを思わせる絵柄が描かれています。
その昔Sisiが心から安らぎを覚え親しんでいたと言われるお気に入りの宮殿に「グドゥルー宮殿」があります。この宮殿Sisiゆかりの宮殿と言われている程、彼女との繋がりは深いものと言えます。
Sisiがこの宮殿に滞在するために到着すると、宮殿やその周りの人達は彼女の好んだパンジーやスミレで彼女の到着を歓迎したと言われています。
このケーキスタンドが作られた時期やエリザベートが宮殿で過ごした時期を考えると、このケーキスタンドはその昔、エリザベートの為に作られたと考えてもおかしくない作品だと思います。
そんな経緯もあり、ハッキリとしたことは断定はできないようですが、ヴィクトリアシリーズやロスチャイルド、アポニーグリーンとは異なって、色々な想像に想いを馳せながら、自分自身でも歴史を追い、調べ、想像力を働かせ、、、という愉しみ方もまた乙なものだなと感じます。
「美しい」の一言では語り尽くせないこちらの作品。
ウェブショップでは以前はトリオのご案内のみでしたが、単品でのご案内もはじめました。
こちらのデザインはペインターさんによっても個体差の出やすい繊細な作品です。
当店では1年強をかけ、このデザインについて色々調べ、一番綺麗と思える作品を買い付けています。
手描きの作品だからこそ、細部に拘って欲しい、正に「芸術品」でもあるこちらの作品。
ご興味を持っていただけると嬉しいです。
作品はこちらから → トリオのご案内
作品はこちらから → カップ&ソーサー単品
作品はこちらから → デザートプレート単品
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