銀食器
この夏、カトラリーの見直しをしました。
日本に帰国してからここ3年少し、クチポールのGOAシリーズを白xゴールド、ピンクxゴールドと色違いで使い分けていました。
普段使いにはとても優秀で、沢山活躍してくれたクチポール。
手放すきっかけとなったのは、パートナーの言葉でした。
サロンのお客様用と自宅用、色違いで揃えていたので本数が増え過ぎたこと。
パートナーの手には少し華奢なデザインだったこと。
この二点を踏まえて、カトラリーの総取り替えを決意。
色々検討して、普段の家庭での食事用にシンプルなクリストフル ムードシリーズを。
来客時やティータイム用に長らく保管だけしていたクリストフルのリュバンを少し買い足ししました。
以前のクチポールは、、、?
数も4人分ずつ、ディナーにデザート、コーヒースプーンまで揃えていたので、処分として手離すのは勿体無く、、、
どうしようかな?と悩んでいたら、ちょうど姉も自宅の子供用のカトラリーをどうするかと悩んでいて、クチポールも少し揃えていたこともあり、姉宅に引き取ってもらう事になりました。(姉曰く、所有している銀食器は子供の手には少し大き過ぎて、かと言って子供用カトラリーは小さ過ぎる、という頃にクチポールは最適なんだそう。)
そして暫く、我が家はドームとリュバンの生活をしていました。ドームはデザインがスッキリとシンプルで普段使いに最適。これから活躍してくれるかな?と思っていた矢先に、、、キッチン整理をしていた姉からある悩みが打ち明けられました。。。
姉はTiffany社の銀食器を結婚のタイミングで贈られていましたが、子供達と使うのにはデザインも重厚過ぎて今のテーブルに合わない、、、という事。
それでも時々は使わないと、、、と思って使ってきたが、使う頻度は低いのに手入れに時間はかかるし、正直なところ持て余していて手放すことも考えている、という事でした。
それを聞いた私は、手放してしまうくらいなら私が譲り受けたい!と立候補。
何故なら、その銀食器は15年近くも大切に使われて来ているので、新しい物にはなかなか出せない深い味わいがあったから。
それに、実は軽度の潔癖症を持っている私はアンティークのカトラリーが実のところそれほど得意ではありません。。。
なので、使い込まれた銀食器を手にするには、自分で新しい物を使い込んでいくしかないと思っていたのですが、家族から譲り受けるとなると別問題。なんの心配もなく、磨いたら直ぐに使えるのでは?と思ったのです。
ただ譲り受けると言っても、高価な物ですし、無償でというのも心苦しい。
でも、USED品に家族間で値段を付けるのもなんだかなぁと思っていた所、、、
姉の銀食器を譲り受けるとまたまたカトラリーが増え過ぎてしまう事を思い、それとなく聞いて見ました。「ムードはシンプルだけど、これなら使える?」と。
姉も以前、私の家でムードを見ていて、卵にコンパクトにカトラリーを収納できるなんて面白い!と思っていた様で、まだ新品に近かったムード、本当に良いの?と言いながら、無事交換の快諾を貰いました。
そんな経緯があって我が家にやって来たTiffanyのカトラリー。
実はこのカトラリー、私がまだ学生の頃に姉の結婚祝いを選ぶとの事で、当時サンフランシスコに住んでいた私が一緒にユニオンスクエアの路面店へ行って選んでいたもの。
15年経って、私の手元に来るなんて、、、不思議なご縁だなと思いました。
ライフステージによって、家族の構成が異なったり、その時々で必要になる道具も異なるかと思います。
そんな時、手頃な物をパッと揃えるのも1つの選択肢でしょうが、家族間で長く愛用している物を順番に譲り受けながら使うのも良いものだなと感じました。
例えば今回姉に譲ったムードもまたいつか私の手元に戻ってくるかも知れません。(クチポールも然り。)そして、又いつか、子供達が大きくなって、今とは異なったテーブルコーディネートを楽しむ姉の手元にTiffanyが戻ることもあるかも知れません。
その時にまた、姉の手元で活躍できる様に、私の手元にある間は丁寧に手入れを重ねて大切に使いたいと思います。
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