皇妃エリザベートが愛した、スミレの物語

こんばんは。

寒さもまだまだ厳しい日が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

今日は、久しぶりに自分のためのリフレッシュデーとして、ほんの数時間だけ仕事から離れ、お菓子作りのレッスンへ行ってまいりました。

私の中で長く温めてきた理想があり、昨年の秋、その想いを形にするのにぴったりなお教室と先生とのご縁に恵まれました。

スローペースではありますが、少しずつレッスンに通わせていただいています。

スケジュールの都合上、長時間の受講は難しいのですが、先生のご配慮により滞在は約2時間。

プライベートレッスンで質問を重ねながら過ごす時間は、刺激を受けると同時に、仕事や家庭からふっと切り離されるような、静かでリラクシングなひとときでもあります。

春頃に叶えたいと思っていたことも、少しずつ形になっていく予感があります。

またその時には、改めてご紹介させてくださいね。


さて、今日はタイトルにもある

「皇妃エリザベートが愛したスミレの花」、

そして昨夜ウェブショップにアップさせていただいた作品について、少しご紹介をさせていただけたらと思います。

皆さま、スミレ(菫)の花言葉をご存知でしょうか。

主な花言葉は

「謙虚」「誠実」「小さな幸せ」。

オーストリアで「スミレ」と聞いて、

真っ先に皇妃エリザベートを思い浮かべる方も、少なくないかもしれません。

そもそも「皇妃」ともあろう女性と、

道の片隅にひっそりと咲いているかのような、素朴な花——

この二つが結びつくのは、少し意外に感じられますよね。

スミレの歴史を辿ると、バラやユリと同様に、

古代ギリシア・ローマの古典にもたびたび登場する花で、

非常に古くから人々に愛されてきたことがわかります。

春の訪れを告げる花として親しまれ、

そのかぐわしい香りは、人々にとって喜びであり、

また癒しでもあったと言われています。

ヨーロッパの王侯貴族たちは、

見た目の豪華さや気品、宗教的な象徴性から、

バラ、ユリ、スズラン、チューリップなどを特に好みました。

(1600年代のオランダで起きた「チューリップ・バブル」は、とても有名なお話ですよね。)

一方で、スミレの花もまた、

さまざまなかたちで王侯貴族に愛されてきた花でした。

例えば、マリー・アントワネットが

スミレの香りの香水を好んだという記録が残っていますし、

スミレは宮廷の菓子文化にも、大きな足跡を残しています。

本物のスミレの花をクリスタリゼした砂糖菓子や、

スミレのソルベ。

これらはいずれも、エリザベートが好んだ菓子として

記録に残っているものです。

エリザベートは、ハンガリーの文化や人々に深い関心を寄せ、

ハンガリー語を学び、その土地の誇りや自治を尊重した人物として知られています。

1867年にはハンガリー王妃として戴冠し、

オーストリア=ハンガリー二重帝国の成立にも大きな役割を果たしました。

堅苦しいウィーンの宮廷生活よりも、

ブダペスト近くのゲデレー宮殿で過ごす時間を好んだとも伝えられており、

その姿勢は、今なおハンガリーの人々の記憶に強く残っています。

こちらの作品に描かれたスミレのデザインは、

オーストリア=ハンガリー帝国の時代、

ハンガリーが二重統治下にあったことを記念して

生まれたものだと伝えられています。

そう思いを巡らせてみると、

ハンガリーを代表する名窯ヘレンドが、

このスミレの物語を器の意匠として表現した理由も、

自然と理解できるように感じられます。

今回はあえて、少し珍しい

クリームカップと受け皿のセットでご案内をさせていただきました。

スミレには気品高いイメージもありますが、

今回の作品は金彩を用いず、

淡いライラックカラーのみで統一された、やさしい佇まいが魅力です。

だからこそ、

「より日常の中で、身近に感じていただける作品を」

そんな想いから、この組み合わせを選びました。

クリームカップはラージサイズで、容量は約160ml。

蓋付きのため、空間の中で静かに佇む姿も美しく、

ベッドサイドやサイドテーブルなどに置いていただくのにも

ちょうど良いサイズ感です。

また、受け皿はソーサーとしてはもちろん、

小皿として単体でもお使いいただけます。

淡いライラックカラーに、可憐なスミレの意匠。

このやさしい色合いは、冬から春へと季節が移ろう今の時期にも、

自然と寄り添ってくれるように感じられます。

寒さの残る冬の日には、

室内の静かな時間にそっと置いておくだけで空間がやわらぎ、

春の気配を感じ始める頃には、

光を受けて、より軽やかな表情を見せてくれます。

主張しすぎることなく、

それでいて確かな存在感を持つデザインだからこそ、

季節やシーンを限定せず、

一年を通してお楽しみいただけるのも、この作品の魅力です。

どのようにお使いいただくかは、オーナー様次第。

その時々の暮らしや気分に合わせて、

自由な発想で取り入れていただけたらと思います。

歴史や背景に想いを馳せながら、

そしてご自身の時間にそっと寄り添う存在として、

ぜひお愉しみいただけたら幸いです。


TRUE LUXURY

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